本日21日付をもって、舛添知事が辞職しました。
15日に閉会した定例会は知事の資質に係る議論に終始しました。
本会議並びに総務委員会における質疑においても、第3者と称する弁護士の調査結果を錦の御旗のごとく振りかざし誠実な答弁がなされることはありませんでした。都議会民進党としては知事の資質なしとの判断に至り不信任案を議会運営委員会に提出しました。その後の顛末は報道されている通りです。
私たちとしては、知事としての危機管理の無さや公務の在り方などを問うとともに、本来は参議院議員時代の政治資金については政治資金規正法等の問題として国会で参考人招致などすべきであるものの、舛添要一氏が知事の職にあることから、これらの問題についても取り上げてきました。なぜ100条委員会を設置しなかったのかとの向きもあろうかと思いますが、知事の資質を問う中での最大の決断が不信任を突きつけること(知事を辞任させること)であると判断したものです。
知事には最終的に自ら辞職の判断をした以上、退任の記者会見ぐらいは行い、真相を述べて頂きたかったのですが、何も語らず都庁をさったことは残念です。それと、そもそも本日21日付の退任は、任期が始まる再任・新任の副知事に辞令を交付するためと聞いていました。本日会派の控室に副知事4人が挨拶に来られましたので、知事から辞令を直接もらったのか聞いたところ、「事務的にもらいました。話はしました。」とのことでした。さすが副知事うまい言いましだと思います。私の勝手な判断だと「昨日知事が預けた辞令を今日事務的に貰った。電話等で話をした。」ということなのかな。だったら辞任日を今日まで延ばす必要はなかったのではないかと思ってしまいました。真相はわかりませんが・・・
今日から40日間ほど、知事不在となり安藤副知事が職務代理者となります。誠実で能力のある行政マンですので、心配は一切ないと思います。半分冗談で「そのまま知事の地位について頂いたら、都政が安定するのですがねぇ」と申し上げたら、瞬殺されました(笑)。
さて、先の定例会では、知事の問題ばかりが話題になりましたが、その他にも国の税法改正に伴う都税条例の改正や立川の防災基地にある旧政府食糧倉庫を都の災害時備蓄倉庫として購入する案件も可決しました。備蓄倉庫の議案に関しては生活者ネットワークだけが、立川断層の近くにあることを理由の一つとして反対しました。立川断層については、昨年5月、立川市が説明会を開き、研究機関の調査の結果として存在していない可能性が高いとの見解になっているにも係らず、いたずらに不安を煽るような主張で呆れるばかりです。
さらに定例会では、議員定数に係る条例の改正も行われました。都議会民進党と民進党都議団は現行の127人の総定数を6人減らす改正案を提出し、わたくしが提案理由の説明を行いましたが、残念ながら、自公提案の2増2減案が賛成多数で可決しました。共産党も6増6減案を提案しましたが、総定数を減らす案を提案したのは、民進党だけでした。
明日から参議院議員選挙が始まります。新たな有権者となる18歳以上の皆さんには是非とも関心を持っていただきたいと切望しています。